伊勢型紙
伊勢型紙とは着物やてぬぐいなどの布、紙や革などに模様を染める為の伝統的な染色道具。
和紙を柿渋で丈夫にした型地紙に職人が刃物も自分で作り様々な模様を手彫りしたもの。
模様は四季折々の花鳥風月、気象や文字など様々で日本人独自の感性が表れている。
近年では浮世絵の様に型紙が欧米に大量に持ち出され、当時のアール・ヌーボーや
アーツアンドクラフツの芸術運動に多大な影響を与えたという事実が知られている。
Ise-Katagami (Ise Dyeing Stencil)
Ise-katagami is a traditional dyeing stencil from Ise, Japan, that is used to dye textiles (for kimono and hand towels), paper, and leather.
Each stencil is made of Japanese handmade papers (washi) glued together by persimmon juice. The strengthened paper is then carved into intricate patterns, with a variety of Japanese traditional motifs such as seasonal beauties of nature, weather symbols, or letters.
The Ise-katagami craftsmen are known to make their own carving tools. Like
Japanese woodblock prints (ukiyo-e) that were brought to the West, Ise-Katagami has been known to have inspired Western art, such as Art Nouveau and the Arts and Crafts Movement.
精密で美しい彫りを生み出せる理由
型紙の産地、鈴鹿市では江戸小紋を代表する小紋柄を彫る高度な技術を特徴としています。
錐彫・突彫・道具彫・縞彫の四つの彫刻技法があり、それぞれの刃物作りからの修行。彫師は主に一つの技法を生涯かけて修行します。技法を絞って突き詰めるからこそ生まれる高い技術なのです。
突彫りとは
那須は四つの彫刻技法の中で突彫り(つきぼり)を主に修行しています。
突彫りは小刀を細く長く研ぎ、紙に突き刺して小さく刻むように前に彫り進む彫り方。味わいのある揺れを生み、細かな自由曲線を得意としています。